2015年3月18日水曜日

英語発音講座その1 「LとR」

1. LとR

英語の発音の話になると必ず誰かが語りだすLとRの発音。LとRが英語の発音の99%を占めているかのようなドヤ顔で、鬼の首を取ったかのようにLとRについて語りだす人は必ずいる。
そして特にR。

この手の人間は大体Girl等を「グァァァルルッルルルルル」などと必要以上にアメリカ英語風に発音し。「どうだい、僕の発音は。決まってるだろう?」という風を吹かせるのだ。

*参考ドヤ発音

どうだろうか。参考ドヤ発音はまさに「我覇者なり」という心の叫びがひしひしと伝わってくる。
もういい加減にしてほしい。日本全国で行われている茶番はこの記事を最後に終わりにしたい。
LとRの発音について、切実に正しい知識を伝えたい。

まず、LとR、どちらが日本人にとって難しい発音だと思うだろうか?
答えはLだ。
何故だかよくわからないが、日本人はLよりもRが難しいと思っている様で、更にRの発音ができると「カコイイ!」とまで思っている。これは恐らくアメリカ英語におけるRの発音が日本語の発音からは程遠いものだから、何かこう異国情緒というものを感じてしまうのだろう。

じゃあ、まずLからいこう。

2. Lの発音

「舌が上の歯の裏に触るのがL」

と英語のできない中高の英語教師には教わったかもしれない。確かにそれは正しい。だが、その舌が歯の裏に触っている時間というのはかなり長い。もしあなたがLを発音する際に、歯の裏に触るのが一瞬だったら、それは実はRの発音の一種である。ごめんなさい。
この発音はたたき音と呼ばれるもので、

あげ かんとう


などの発音時の様に、一瞬舌先が上の歯の裏をたたく様にして発音されるものだ。

3. Lの発音の仕方

歯をむき出しにして、少し上下の歯の間を開けて、上の前歯の後ろに舌先をベタっとつける。
その状態で口で呼吸してみてください。ほっぺたの内側に風を感じると思うが、
その状態で息を吐いてる時に声を出してみてください。それがLです。

それでは、少し発音してみましょう。

La Li Lu Le Lo


4. Lという子音の「自由度は高い」

La Li Lu Le Loを発音してみればお分かりになると思いますが、Lの発音というのは唇の形や、開口度に様々なバリエーションがある。つまり、多くのLの発音においてLはその隣の母音とほぼ同じ唇の形と開口度を伴って発音される。従い、Lの次に母音が来ない場合は常に「お」とか「う」と同じような発音になるんです。これは英語の変な癖です。ちょっと言ってみましょう。
Pal, Pill, Pull, Spell, Pole



最後のLは上の歯の裏についていません。これは英語では「暗いL」とか言われたりします。
Lにはこの他にも色々な曖昧なLがありますが、気を付けなければいけないのはこの暗いLで、あとは普通のLの発音をしとけば大概OKです。

5. Rの発音

おまちかねのRです。そんなにRが好きですか?

Lで学んだ様に、Rにも色々発音があるんです。ごめんね。
まず基本的なRの発音の仕方はこうだ。

まずはDaと言ってください。それから少しずつ舌を反りかえしていき、
舌を少し話したところで発音してみてください。それがRです。
更に唇をちょっと丸めて出してみてください。もっとRです。



それではLとRのまとめの練習をしてみましょう。
Right, Row, Pray
Light, Low, Play


大体これでLとRの発音の基本中の基本はOKです。
RはFirstとかFartなど語中に出てくることでまた発音の仕方が少し変わるんです。
それは別の講座で説明することにしましょう。
先はまだまだ長いです。





参考文献:「脱・日本語なまり」 神山孝夫

0 件のコメント:

コメントを投稿