2012年11月19日月曜日

タイでの就活マニュアル



どうも@daijiro73です。
この記事ではタイでの就活の仕方、流れを説明したいと思います。

1.人材紹介会社に登録する。

就活の方法と言うと色々あると思いますが、僕の場合は人材紹介会社を使いました。
 恐らくアジア就職ではこの方法が一番多いんじゃないかな?と思います。

人材紹介会社に登録する際には、履歴書(和文・英文)、職務経歴書が必要ですので、予め用意します。
なくても登録はできますが、やる気を見せるためにも合った方が数倍良い印象を与えられると思います。

ちなみにタイでの人材紹介会社というと、
M&A コンサルタンツ リクルートメント
Sagass Consulting タイ 
アデコ・タイランド 

JACリクルートメント・タイランド
パーソネルコンサルタント
市人リクルートメント
Saiyo リクルートメント
DEE Staff
パーソナルコンサルタント・マンパワー
PA & CA リクルートメント 
A-Link Recruitment 
NCリクルート
C2Sリクルートメントサービス
トロピカルウェーブ
TVN リクルートメント
 

などなど色々あるのですが、僕はこの中から
アデコ・タイランド
JACリクルートメント・タイランド
パーソネルコンサルタント
の三つを選びました。理由は比較的大企業(アデコ・JACの場合)だという所ぐらいですかね。

まず日本にいる間に、この三つの会社に登録をかけました。 
で、一番返答が早かったのがJAC。数日で連絡が来ました。その後のやりとりでもJACが圧倒的にレスポンスが早い。とてもやりやすかったです。


2、3週間して、アデコタイランドから返事が。
レスポンスはJACには適わないものの、非常に丁寧で、素晴らしい案件を多く持っている印象。気持ちとしてはレスポンスが早かったJACに決めたかったものの、最終的にはアデコを通して職を決めることになりました。

登録後は、人材紹介会社とスカイプ等での面接があり、それが終わり次第案件の紹介をして頂くという形でした。


2.タイに行け 
日本にいながら案件を紹介してもらうよりも、タイに行って紹介してもらったほうが確実に良いです。
理由はいくつかありますが、まずやる気を見せられること。

どうやら人材紹介会社に軽い気持ちで登録して、そのまま放置したり、案件を紹介しても応募しなかったりという人が多い様なのです。
その中で差別化を計る為にも、「私は真剣にタイで仕事を探しています。」というメッセージを様々な行動から送る事は、 スムーズな案件紹介をして頂く為に必要なことだと思います。


また、 人材紹介会社の担当の人も、電話越しでしか話した事のない人よりも実際会ったことのある人の方が案件を紹介したいなと思うのではないでしょうか。 

人材紹介会社の方はあなたに無償で案件を紹介してくれる訳ですが、だからと言って使いっぱしりの様な感覚でお願いするのは論外です。
彼らはあなたのサッカーでいう代理人ですから、その代理人に評価されるのは非常に重要なのです。




3.興味のある案件にひたすら応募、ひたすら面接。
 JACとアデコで、全部で30件ぐらいの案件を紹介して頂きました。
その中で20社ぐらいに応募して、10〜15社ぐらいと面接という形。
大体書類選考➡面接1➡面接1➡内定という流れです。
書類選考から内定まで1週間というところが一般的かと思います。
物凄い選考のスピードです。
タイではというより海外では、選考のスピードが圧倒的に早いです。 
ちんたら選考をやっていたら、他の企業に取られてしまうというのが主な理由みたいです。
こちらタイではバブルなので、完全に買い手市場なのです。


4.その他
よくネットなので服装はどんなものが良いかという質問が見受けられますが、私の場合、日本と同じ様にスーツにネクタイで行っていました。
暑いからと言って上着を脱いで行ってもまあ対して何も言われないでしょうが、ここは東南アジアあるある。オフィスの中はクーラーガンガンなので、上着がないと寒いと思うこともあるかもしれません。









以上がタイでの就活の仕方でした。
 


 




2012年11月13日火曜日

アジア現地採用の三大論外

現地採用を目指す人は、目標があって行く人もいれば、アジアで遊びながら働いてみたいなあと思っている人もいて、千差万別である。

中には、アジアで現地採用で、3年程度で辞めて帰国し、職もなく、人生が詰んでしまったと悩む人も多くいるようである。

でも、正しい考え方としっかりとした目標があればそんなことにはならないと思う。この記事は、現地採用における三大論外について書いてみたい。


1.英語(現地語)が喋れない
はっきり言ってこれはまず論外である。働く場所は海外である。日本ではない。例え日系企業に入って、顧客が日本人だとしても、はやりそこは海外であり、会社に入ってもローカルスタッフとコミュニケーションが取れず肩身の狭い思いをするだけだろう。

また、語学ができないと、良い求人を探すのはとても難しい。実際バンコクで就活していた際も、英語はまず必須だった。タイ語が喋れれば尚よしという感じだ。。
日本語しかできなければ、アシスタント的な業務やコールセンターなどといった、キャリアアップの望めない職しか見つけることができないだろう。
現地採用で人生が詰んでしまうというのは、恐らくこの類の人々である。転職をしてキャリアアップするという考え方の根強い海外では、キャリアパスを考えることは非常に大切なことだ。

よく、「英語はツール。大事なのは中身」とか言う人がいるけども、はっきり言って英語はできて当たり前すぎる話であって、その重要性を問う議論は論外である。残念ながら、英語のできない人間はメンドクサイのだ。
今や国際社会において英語ができるというのは、日本人が日本語ができますと言っているほど当たり前のスキルだと思う。






2.数年後、日本に帰りたい
現地採用のほとんどが3年程度で帰国するという。その理由はとにかく、元々将来は日本に帰りたいと思っていたのが大半を占めるだろう。
帰りたいなら、何故現地採用を選ぶのか?日本で働いて、時々旅行で来ればいいだけの話ではないのか?数年後は日本に帰りたいなどど、生半可な気持ちで行ったところで失敗するだけだろう。
リゾートのイメージだけでアジアに来るのは失敗の元である。
 現地で就職するというのは、現地に根を張るということだ。旅行ではないし、遊びでもない。移住という気持ちを持って現地採用に挑むべきだと僕は思う。

日本の会社にいた頃駐在員を諦めて日系企業に就職した理由は、駐在するまでかなりの年数が必要としてたからだけではない。
駐在員は、行く国を選べず、そして遅かれ早かれ日本に帰ることになる。でも僕は和橋として海外に出て、現地に根を張りたいという気持ちがあったからこそ、現地採用を選んだのだ。

 

3.日系企業に就職したい。(外資は嫌だ)
外資と日系、どちらに就職したいですかと聞かれて、間一髪日系ですと答える様なら、現地採用には向いていないかもしれない。

恐らく現地採用を希望する人々が日系企業を望む大半の理由は語学力だろう。日本語だけでなんとかなるのが現地の日系企業だからだ。
しかし、現地採用を目指すというのは、そもそも日本の堅苦しいビジネス習慣、文化から抜け出すためにやっている様なものではないのか?
いくら海外とはいえ、コテコテの日系企業では日本での社会人生活とあまり変わらないだろう。

とは言え勿論、日系企業でも、ローカライズを目指している企業も多くある。
タイで就活をしていて感じたことだが、現地日系企業のローカライズは全体的な傾向である。
ローカライズというのはつまり、日本からの駐在員を減らし、現地採用を増やし、タイ人や現地採用の日本人を社長にし、現地に根ざしたローカル企業を目指すということだ。
現地を分かっている人間が会社を運営すべきというのは極々妥当な考えである。 こういった流れから、これからも現地採用の求人は増え続けるだろう。
所謂、現地採用VS駐在員という構図も、こういった日系企業では薄れつつある。

ここまで論じた中での一つ問題点は、求人のほとんどが日系企業であるということ。(無論、日系企業の求人の多さに日本人としてのアドバンテージを感じ、日本という国に感謝せざるを得なかった。)
何故なら、外資系は5年や10年などの経験を必要とするからだ。
だから僕が提案するのは、ローカライズを目指す日系企業に就職し、3~10年後外資に転職しキャリアアップを計って行くという方法だ。

そういう意味では、終身雇用を目指している人は現地採用には向かないだろう。ここタイでも、転職や引き抜きは日常茶飯事である。会社に尽くすという考えは全くなく、お金で雇われているというビジネスライクな感覚を持っている。
現地採用は、前向きなビジョンを持って、キャリアパスを考えることが重要だと考える。 




論外、と言ったものの、この三つに当てはまらない人は現地採用に向いているぐらいに考えて欲しい。以上の全ては持論だ。
アジアでの現地採用を考えている人の参考になれば幸いである。


 




2012年11月12日月曜日

僕が会社を辞めて、バンコクに行った理由


10月10日。僕は4月に新卒で入社したばかりの会社を辞めた。

この国の世間の人は、恐らく僕を忍耐力がないとか、甘えてるとか、そういう風に思うだろう。

でも僕はそうは思わない。

僕にはやりたいことがあるからだ。

中学の頃、オーストラリアのパースという街にホームステイしてから、僕は海外に住みたい、海外で働きたいという夢を持っていた。
漠然とした夢だった。
高校時代は必至に英語を勉強して、大学時代はずっと行きたかった留学にも行った。
大学には100カ国以上から来た外国人がいて、周りの日本人も海外に出てみたい、という奴ばかりだった。

そんな環境で育ったこともあって、
会社は駐在員を募集している会社にしようと思った。

だからその会社に入った。

人事部は3年後には海外に行けると言ったが、
やはり現実は甘くなく、営業部の部長には、「10年は行かせない。経験のない奴が行っても意味がない。」と宣告された。その会社は、人事部と営業部で大きく考えの違う所があり、更に営業部が圧倒的に力を持っている会社だった。

それから、僕は働きながら、自分はここで何をやっているのだろうと考えるようになった。

朝7時20分に出社し、1年生の仕事と呼ばれるオフィスの掃除、ゴミ捨て、机を拭くための雑巾配り。
朝礼では全員の前で体操を行う。

本当に、何やってるんだろう?と思った。

仕事内容は楽しかった。給料も一般的な社会人1年目にしては良い方だっただろう。
お客さんも変な人はいない。

でも、会社の飲み会で席順を作ったり、幹事をやったり、接待に行ったり、お酌をしないと頭を叩かれたり、本当に、「俺は今ここで何をやっているんだろう?」と思った。

海外勤務を約束されていたら、我慢できただろう。
海外でそのような事があっても、我慢できただろう。

でも、海外に行くという保証はない。

社内の人には理解され難かったが、それほど僕は海外で働きたい。
その事自体がアイデンティティなのだ。

ある週末の日、パーティに出かけた。
そこであるアメリカ人に出会って、仕事について話をした。
「僕の夢は海外で働くこと、でも今の会社じゃそれができなさそうなんだ。」と言うと、
「??? Then why don't you change the job?」と、純粋にシンプルに彼は言った。やりたいことをやれとも言った。

アメリカ人がこういった類の事について語るとき、世界には右に出るものはいない。正義とか、夢とかね。

こういう言葉にも出会った。
 “Twenty years from now you will be more disappointed by the things that you didn't do than by the ones you did do. So throw off the bowlines. Sail away from the safe harbor. Catch the trade winds in your sails. Explore. Dream. Discover.” - Mark Twain


 数日後、僕は会社を辞めた。
上司に相談すると、すぐに部長に伝わり、「お前は甘ったれだ」だの「お前は先輩や上司や俺や会社を裏切った」だの「お前はもう二度と社会復帰できない」だの暴言を吐かれたあげく、
「お前はもう明日から来なくていい」とドラマ張りの発言をされた。僕はすかさず
「ありがとうございます。」と言ってその場を去った。
結局、それが最後の出勤日になった。

人事部にも、「もう二度とお前の大学から取らないぞ」「辞めるという意味がわかってるのか?」などと言われた。勿論、 
「ありがとうございます。僕の大学からは是非二度と取らないで下さい。その方が良いと思います。」
と言った。でもこれは本当の事だ。後輩にはこの会社に入って欲しくない。
さようなら。


やりたいことをやる。海外で働きたい。給料が半分でも良い。
 日本人は日本で働いてた方が守られているし、幸せかもしれない。

現地採用なんて所詮使い捨てだとか、現地採用に未来はないとか、そんな低い給料で良く働けるねとか、ネットにはよく書かれてたり、人々にはそんなことを思われているのだろう。

でもそんなのやってみなきゃ分からないし、それがやりたいことだからしょうがない。どの道それしかない。


すぐに航空券を予約して、10月28日、タイに飛んだ。(候補地は香港、シンガポール、タイだったのだが、何故タイなのかは、今後の記事で書いていくことにする。)

持ち物は、バックパックと、スーツや靴を入れたユニクロの紙袋。

バンコクに着くなり、速攻で人材派遣会社を訪問して、
(バンコクでの就活についても今後書く。)

面接を行い、これから随時気になった案件に応募していくという流れになった。
結局、20社ぐらいに応募して、10〜15社ぐらい面接が入った。
面接では、「君みたいな人が欲しかった。」とか、「是非うちに来て欲しい」とか「日系企業っておかしいよね」とか言われて、つい最近まで否定され続けてた自分が、少し肯定された気分になった。

結局、引っ張りだこの就活は数週間で終わった。
というより、自分の希望にあった会社があったので、終わらせた。
残りの面接は全部蹴った。

アジア含め、ここタイでもバブルである。
就活は完全に売り手市場で、職は選ぶほどある。
 就活関連の話はまたするが、来てみないと分からない事って、本当に凄く多い。

ネットに書いてあることなんて、やはり信じない方が良い。
嘘だったり、情報が古かったりするから。
自分の目で見ないと、本当のことは分からない。
スナフキンもこう言う。
「 僕は自分の目で見たものしか信じない。けど、この目で見たものはどんなに馬鹿げたものでも信じるよ」

そんなこんなで、
来月からタイで働くことになる。
現地採用としての厳しい現実や、来てよかったことなど色々出てくるだろう。そういうことを後輩達に伝えていって、現地採用がキャリアの一つの選択肢になってくれたらとても嬉しい。


とりあえず、これが僕が会社を辞めて、バンコクに行った理由だ。