2013年11月10日日曜日

私がタイで外資系に転職した理由


●外資系への転職
タイに来て早くも1年近くが経とうとしているが、私は早々、そもそもの目的であった外資系の企業に転職した。大学を卒業して以来、やっと自分の思い描いていたキャリアのスタートラインに経てたという気持ちである。それまでの日本及びタイにおける日系企業での就労経験は、ギャップイヤーであり、ポジティブな空白期間であり、そして外資系を目指す意思の再確認期間であった。

●タイでのショック
私が日本を離れてタイに来た理由は、日系企業の文化が苦手で心に異常をきたす程嫌だったからだ。タイに来て意外だったのは、そういった思いを持ってタイに来ている人が少数派であったことだと思う。彼らは日系企業特有の体育会的な、義理と人情を重んじる人間関係についてある程度の理解を示しており、それに対するネガティブな思考が日本を出る原因の一つにはなってはいない。むしろタイにおいても日系企業で働くことを望んでおり(その理由には英語ができないからというのも多数を占めるが)、日系企業でのキャリアを望んでいる。日系企業を差し置いて、特に外資系こそが目標なんだ、と考えている日本人は、少なくとも私の周りにはいなかったように思う。それ故、タイにおいて日系企業批判とは言わないまでも、日系企業特有の文化について語るとき、周りの先輩からは息の根を止める勢いで私の意見の芽を摘もうとする姿勢を感じたものである。彼らがタイに来る理由は、あくまで日本における経済の停滞感、閉塞感への嫌悪感もしくはリラックスした生活及び仕事を求めてやって来ているのであり、企業が有する日本文化に関して特別な感情は抱いてはいない。特に30代、40代、年齢が上に行く程この傾向は強いと思う。現地採用において、日本である程度経験を積んでタイに来ている場合、これはつまり日本において日系企業での経験を積んでいるわけだから、日本的価値観に染まっているというのは自然な事なのだ。20代でタイに来ている場合、日本での就労経験も浅いから、そこまで日系企業的価値観に異常な執着を持つ事はないにしろ、特に外資系に行きたいという人は少ない。

●少数派であることの認識
こういった現実を目の当たりにして、また自らタイにおいて日系企業に勤め、改めて外資系へのモチベーションを高まらせた後で、いよいよ私は外資系に行かなければならないと思う様になった。それに伴って、年配の方から皮肉を言われるようにもなった。日本人がいない会社は大変だぞとか、外資系は結果を出せなかったらすぐにクビだぞ、一方日系企業はそう簡単にクビにならないぞとか、外資系でも飲み会はあるぞ、どこに行っても同じだだとか、逃げているだけだとか、まあその様な厳しい意見を頂いた。結局、そう行った事を言う人の中で外資系企業で働いた経験のある人は皆無で、妄想と嫉妬で感情任せに想像した事を言葉に発しているに過ぎない。私は自分という人間がどういう環境において生きるかということを理解しているつもりだったから、気にも留めないにしろ、自分が如何に日本社会の中で少数派であるかということをしみじみ思い知らされた。

●タイで再出発
外資系で働き始めて、準備は全て整った。行き過ぎた上下関係、挨拶、義理、そういったものは存在しない。皆ライフワークバランスを重視し、フランクで、必要以上な関係を嫌い、仕事上のみでの付き合いを好む。まさに望んでいた環境を手に入れたのだ。雇用形態は契約社員。結果が出なければクビもありえる。その分インセンティブ制度も充実しており、モチベーションを保つには十分な一因である。今後、どうなっていくか分からない。だが、これも自分が選んだ道である。決して後悔せず、自分と同じ様な道を歩みたい人のために道を踏み固めたいと思っている。





よし雫 
自分の信じるとおりやってごらん
でもな
人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ
何が起きても誰のせいにもできないからね
 - 耳をすませば


Choose Life - John Hodge

Trainspotting
John Hodge




Choose life. Choose a job. Choose a career. Choose a family. Choose a fucking big television, Choose washing machines, cars, compact disc players, and electrical tin openers. Choose good health, low cholesterol and dental insurance. Choose fixed- interest mortgage repayments. Choose a starter home. Choose your friends. Choose leisure wear and matching luggage. Choose a three piece suite on hire purchase in a range of fucking fabrics. Choose DIY and wondering who you are on a Sunday morning. Choose sitting on that couch watching mind-numbing sprit- crushing game shows, stuffing fucking junk food into your mouth. Choose rotting away at the end of it all, pishing you last in a miserable home, nothing more than an embarrassment to the selfish, fucked-up brats you have spawned to replace yourself. Choose your future. Choose life... But why would I want to do a thing like that?