2013年6月9日日曜日

タイ現地採用の給料とキャリアパス


タイでは外国人の為の最低賃金というものはありませんが、労働許可証等を更新する際の基準として以下の通り所得水準が定められています。
 
 No. 国籍 最低所得(月)
1 ヨーロッパ諸国(ロシア除く)、オーストラリア、カナダ、日本、アメリカ 50,000バーツ
2 韓国、シンガポール、台湾、香港 45,000バーツ
3 アジア諸国(日本、韓国、シンガポール、台湾、香港、カンボジア、ミャンマーラオス、ベトナム除く)、南アメリカ、東ヨーロッパ、中央アメリカ、メキシコ、南アフリカ 35.000バーツ
4 アフリカ諸国(南アフリカ除く)、カンボジア、ミャンマー、ラオス、ベトナム 25,000バーツ

日本国籍の場合はNo.1に該当しますので、最低給与は5万バーツ(約16万円 *2013年6月現在)になります。

基本的にタイの人材紹介会社に登録すると5万バーツ以下の求人を紹介されることはほとんどありません。
(コールセンターなどはそれ以下の給料で日本人を雇っているみたいですが...。)
 大体数年から十数年の経験のある人でも現地採用だと5万〜8万バーツぐらいですが、逆に経験がなくても5万バーツの給与は保証されていることになります。新卒でタイに就職し、 5万バーツ+残業代が1万バーツついたとして、給与は6万バーツ(19万円)。家賃は大体1万バーツ(3万円程度)のアパートやコンドに住み、食費は3000バーツ(1万円程度)ぐらいですので、何もしなければ10~15万円は貯蓄にまわせることになります。

ただ経験を積んでも日系企業だと給与は10万バーツぐらい(31万円程度)が限界(とってもタイでは相当な高給取りですが...)だと思いますので、キャリアパスとしては2~5年程度経ったら外資系に転職するのがベストかなと思います。

やはり外資系ではタイでも10~15万バーツ(31~47万円)の給与を出しているとこが少なからずある様です。(というよりタイ人でも日本語ができる経理担当だとこれぐらい貰ってる方もいますが...日本人は英語ができないので高いお金を払っても日本語ができるタイ人を雇う他ないのかな?とも思います。)
話は少し脱線しましたが、タイで10~15万バーツの給料があれば割とゆったりとした生活が保証されると言えるでしょう。子供が2人いるとかなら別ですが、コンドミニアムも買えますし、タイには固定資産税も相続税もありませんのでお金の心配はまずなくなるかと思います。

結論として、将来外資系やシンガポールでの就職というキャリアパスがあれば、はっきり言って新卒でバンコクで働くことは全く悪くないのではと思います。逆に将来はずっと日系企業に頼って生きて行くという考えですと、なかなか「現地採用」という日本独特の枠組みから逃れられません。
日系企業では未だ駐在員で上のポジションが固められていますので、外資系を将来のキャリアに見据えておくことは必須だと考えています。
タイという海外に来てまで日本にすがって生きるのもなんだかかっこ悪いですしね。

とまあ、ざっと感じていることを書いてみました。


 




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